カレナメコ

オンリー・ゴッドのカレナメコのネタバレレビュー・内容・結末

オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

2014年鑑賞

この監督さんの作品、『ドライブ』以外1本も観た事ないと思ってたら、
自分のメモ通り順番にFilmarksに登録してたら、この作品を観ていた事が分かったw

そして自分のメモを読み返したらハッキリと思いだした。
タイのオッサンのカラオケを!あの絶唱を!


タイにあるムエタイボクシングジムを、兄と2人で経営しているゴズリング。
しかし裏では、アメリカに居る母ちゃんも含めて3人家族でドラッグ・ディーラーをやってる。こっちが本業。

兄ちゃんは粗暴な人間で、ある日バンコクの道端で高校生くらいのタイ人娼婦をレイプして、挙句の果てに殺してしまう。
何てクソみたいな奴なんだ。

その後その殺害現場に、元警察官?で、何と言うかタイの全権を握ってるかのようなオッサンがやって来る。
殺された女の子の父親を連れて来てて、犯人はこいつだ。復讐してこい!と仕返しを許可する。

そいでその父ちゃんにゴズリングの兄ちゃんは殺される。
そしたらさっきのタイの神みたいなオッサンは、
「誰が殺していいって言ったよ。てか大体、お前は自分の娘が娼婦やってんのを黙って見てたやろがい。娘が殺された責任はお前にもあるんだよ!」
つって背中からスルスルと日本刀みたいなのを取り出して、父ちゃんの腕を1本斬り飛ばした!
このオッサン、怖えぇ!
その日本刀はどうやって背中に収納されてんの?

で、もっと怖いのがその腕を斬り飛ばした直後、部下みたいな警察の連中を引き連れて、カラオケバーで熱唱するっていうね。
黙って聞いてる、部下たちのデスマスクみたいな表情ww
何で他人の腕を斬り落としてカラオケで絶唱してんだよw
シュール過ぎて話になんない。


兄ちゃんがが殺されたと聞いて、アメリカから母ちゃんがタイに乗り込んで来る。
この母ちゃんが諸悪の根源みたいなババアで、裏稼業を取り仕切ってるのもこいつ。

ババアは兄ちゃんを溺愛してて、下手したら兄ちゃんと相姦関係にある。
そいでゴズリングには「お前が兄ちゃんの仇をとってこい!兄弟やろがいっ!」
と敵討ちを強要してくる。

で、母ちゃんに逆らえないゴズリングは、イヤイヤだけど、タイの神に復讐として闘いを挑んでいく…
みたいなお話。いや、どんなお話なんだよw


何だろう。この映画の主役は間違いなくゴズリングなんだけど、物語のメインは絶対にタイのオッサンですw
このオッサンがゴッドです。このオッサンがタイ王国です。

このゴッドのフルコーラスを何度も聞くことになります。
エンドロールもゴッドの絶唱を聞きながらとなります。

母ちゃんも凄くいい味を出してたんだけど、ぜぇ~んぶゴッドが持っていきます笑
カレナメコ

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