かめの

裁きは終りぬのかめののレビュー・感想・評価

裁きは終りぬ(1950年製作の映画)
3.9

殺人をめぐる裁判を中心に、陪審員たちの人生が描かれていく。

裁判員制度は、陪審員それぞれの人生や考え方に判決が左右され、たった数時間で一人の人間(被告人)を知った気になるものだと思うと、なんとも恐ろしい。最後に呟かれた、あと一票で救われたという台詞はなんとも言えない気持ちになる。所詮、客観的に物事を捉えることなんて、出来ないのかもね。
しかし、人が人を裁くというのは、そういうものかもしれない。どこにもない正しさを作り出すこと。

監督さんの名前聞いたことないな、と思いきや、『眼には眼を』の監督か!やはり根底に流れる意識は同じ気がする。
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