かめのさんの映画レビュー・感想・評価

かめの

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ランジュ氏の犯罪(1936年製作の映画)

4.2


これが1936年制作なのかと思うと、ルノワールの手腕に改めて驚かされる。まず、誰かが殺され、ランジュ氏が犯人であると初めから分かっており、その真実が回想されるという導入部分から既に物語へ引き込まれる
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緋色の街/スカーレット・ストリート(1945年製作の映画)

4.5


序盤、主人公の中年男性クロスは仲間たちに仕事の功績を祝われ、社長から高価な時計と葉巻を受け取る。この時、社長は自分、隣の同僚の順に火をつけてから、クロスに「迷信は信じるかね?」と聞く。ここでクロスは
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.2


数年は観れるけど、現在を知っている人が観るから楽しい作品だね……。淡々と物語が進み、気づいたら終わる。中井貴一をはじめ、豪華な俳優陣を楽しむという点では良かった。

今まであまり意識していなかったけ
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

3.2


予想はしていたけど、「子どもにみせたい作品だな、あら頑張って」とひたすら保護者目線でしか観ることができなかった。決して子どもの気持ちになって感情移入できる作品ではないので、子どもの頃に観たかったな。
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アリーテ姫(2000年製作の映画)

3.2


絵柄や雰囲気が好きで観続けたが、いまいち心に響いてこなかった。これが二作目なら分かるんだけど、前提を飛ばしているような展開で、主人公に感情移入することが出来ない。

一つ一つのモチーフを考えてゆけば
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リラの門(1957年製作の映画)

3.8


主人公の哀切はもちろん分かるんだけど、主人公以上に芸術家へ感情移入してしまって、心が痛かった。

ジュジュはのんだくれだが、周囲に愛され、特に芸術家とは気が合う友人であった。ところが、銃を持った殺人
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海炭市叙景(2010年製作の映画)

4.5


観ていて楽しい、笑える映画って終わってみると「あれ?あんなに笑ってたけど、大した内容じゃなかったな」とふと我にかえる時がある。それはそれで刹那的な面白さがあるけど、本作には真反対の魅力が詰まっている
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その人は遠く(1963年製作の映画)

4.1


山内賢演じるりょうちゃんの気持ちになれば、思わせぶりなことをしておいて、何だい!と憤りを感じるほどの小悪魔ぶりを発揮する芦川いづみ姉さん。

りょうちゃんが好青年だから、また良いんだよね。

姉さん
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.5


観終わったあと、ほっぺたの筋肉が痛くなるほどにこにこ(にやにや?)してしまった。

実は、昨年違う作品を観に映画館へ行った時に予告篇が流れていて、それだけでもう面白かったんだけど、勝手に「予告篇の面
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若い東京の屋根の下(1963年製作の映画)

3.6


あら〜いいじゃない〜。

吉永小百合演じる蕗子の家に、浜田光夫演じる三上が下宿することになるが、二人は口喧嘩ばかり……という展開のベタさ。これはもう、両想いで終わるに決まっている。

お互いを好きに
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ぼくと魔法の言葉たち(2016年製作の映画)

4.0


ディズニーの何が、どこが素晴らしいのか、語らずとも、彼の顔をみるだけでその魅力がわかる。久しぶりにまたディズニーと出会おうか、という気持ちになった。

この数十分を観ただけで彼の人生がわかるわけでは
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世界で一番ゴッホを描いた男(2016年製作の映画)

5.0


素晴らしい。ドキュメンタリーが映画作品として成立していて、無駄がない。

約二十年間もゴッホの複製を書き続け、ゴッホに強い想いを抱く男性。オランダから注文を受け止め、彼らは家族全員で何百枚もの複製を
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ガンジスに還る(2016年製作の映画)

1.6


え?!!いや、待って。これが「感動ドラマ」?

想定では死を前にした老人が主人公かと思ったが、その息子の物語だった。しかしこれが終始辛すぎて、私には救いも見えず、感動ドラマとも思えなかった。

息子
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月とキャベツ(1996年製作の映画)

4.8


レビュー読んで、「あれあれ?」と思ったけど、序盤から山崎まさよしが格好良すぎだし、穏やかに進む空気、お互いを想い合う二人、全て愛おしい作品だった。

突然雨の中を走り出したヒバナを必死で追いかけ、花
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二階の他人(1961年製作の映画)

4.7


山田洋次監督は基本的に苦手なんだけど、本作は監督作品で一等面白かった。

主役は新婚夫婦。新居の二階を貸して、収入にしようとするが、二階の夫婦はもう何ヶ月も家賃を払わない。

苦労はそれだけに留まら
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ガザの美容室(2015年製作の映画)

1.9


何が正常で、何が異常なのか、最後まで分からなかった。

不気味なカメラワークと不穏な空気がべったりとつきまとい、女たちは口争いする。皆が苛立ち、他人に無遠慮だ。気がつけば、外では男たちが武装し、銃を
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疑惑(1982年製作の映画)

4.8


す、すごい……どう見ても桃井かおりなのに、桃井かおりじゃないわけで……。

いつの時代にも、こういう女の人が存在する。劇中彼女自身が語る珍しい名前やそのスキャンダラスな人生はマスコミにとって格好の餌
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74歳のペリカンはパンを売る(2017年製作の映画)

-


観るのを楽しみにしていたんだけど、同じ話の繰り返しで残念だった。

食パンとロールパンしかない珍しい商法で成功しているのはもう分かった。そこにいたるまでの長い歴史、パン作りを深堀りして欲しかった。
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ゲームの規則(1939年製作の映画)

4.6


一回観ただけじゃ分からない。ただのブルジョアじゃないんだな。

眼の壁(1958年製作の映画)

3.4


今回は何故か佐田啓二の演技が気になってしまったけど、イメージ的には人柄とぴったりだった。

主人公ははじめ先輩のために真犯人を追いかけるが、段々と気になる女性のために真実を暴こうと躍起になる。そのロ
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ある女優の不在(2018年製作の映画)

3.5


いつになったら近くの映画館で上映されるんだろうと思っていたら、早々にU-NEXTで有料配信された。

導入場面から物語に引き込む展開、演出だったが、電話の会話が続き、声だけで姿の映らない監督に「ジャ
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六月燈の三姉妹(2013年製作の映画)

3.5


一応の筋道を持って日常が描かれているので、話全体としてまとまっていて面白い。好きか、と聞かれたら分からないけど。

離婚したい妻、離婚したくない夫。三人姉妹の次女であり、離婚したい妻が「あの時〜〜っ
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アナライズ・ユー(2002年製作の映画)

3.2


下品だな〜と思いつつ、笑いながら観てしまうのは何故?

何だかんだいって、先生も危ないやつだからついていけるんだろうな。

最後ちょっぴり寂しい気持ちになったけど、その気持ちをふっ飛ばすような歌とN
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

4.7


数年前に観ようとしたことがあったんだけど、どうも気が合わない気がして、冒頭あたりで断念してしまっていた。

それが昨年からパンやお菓子を作るようになり、作り手として食に関わり始めたことで、再び本作に
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ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

2.5


退屈と寒々しさを交互に感じる作品。もしかしたら面白くなるかも、と期待していたが、無駄に時間が流れた。それに、特に成田陵が格好いいとも思わないから、感情移入できない。

岸井さんと内田さん、マキタスポ
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美わしき歳月(1955年製作の映画)

2.5


ずっと観たかった作品。佐田啓二と久我美子なんて最高〜〜と思ったら、間に木村功がいた。顔からして善人そう。

しかし、木村さん演じる男性がどうしても好きになれなくて……。最初の病院を辞めた理由からして
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ニライカナイからの手紙(2005年製作の映画)

3.5


後半、嫌な予感が当たってしまい、むしろその選択は残酷じゃなかったかと思った。けれど、お母さんの手紙を読んで、おじいたちが守り続けたのは孫の風希(蒼井優)だけでなく、娘の昌美(南果歩)だったんだと気づ
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シンプル・シモン(2010年製作の映画)

3.2


鑑賞中ほとんど、お兄ちゃんのことばかり見て、お兄ちゃんのことばかり考えていたので、若干私の中でシモンは置いてけぼりにされていた。

後半のテンポの良さは心地良いけど、シモンとイェニファーが出会った場
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世界は今日から君のもの(2017年製作の映画)

4.5


麦ちゃんの演技が、一歩間違うと「作り物」になるギリギリのところを攻めてて、とても良かった。

サバゲーに行く朝、真実の世界が広がっていく音が音楽で表現されて、笑顔になる。どんどんこちらも見守る目線に
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波の塔(1960年製作の映画)

2.6


中村登…有馬稲子…何だか嫌な予感がするけど、松本清張原作には時折とんでもなく面白い作品が隠れているので、とりあえず鑑賞。

よく言えば硬派、悪くいえば退屈なメロドラマ。人間の欲望があんまり見えないと
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酒井家のしあわせ(2006年製作の映画)

3.3


ユースケ・サンタマリアが妻の実家で笑い出すシーンが不気味で、もしかして何かと繋がってくるのかと思っていたら、やっぱりただの変人だった。この人の思考が絡まりすぎて、よく分からない、みたいな面白さがこの
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娘よ(2014年製作の映画)

3.5


イスラム圏で起きた事件(駆け落ちを理由に、実父が娘を殺害)をニュースで知り、この作品を思い出したので、鑑賞。

老人と呼ばれてもおかしくない男性と子供が結婚する、という話は、他のイスラム圏作品でも観
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東南角部屋二階の女(2008年製作の映画)

2.1


あーもー他人が煩くて嫌だ。中盤、西島さん演じる野上が叫ぶのももっともだと思う。

勝手なことばかり言って、そんなこと誰にでも出来るんだよ!人の気持ちを無視して、正論ぶっこんでくるな。

と思ってる間
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

4.3


ストーリーに加え、俳優さんの演技が素晴らしくて!最後の馬鹿馬鹿しさも含めて愛おしい。

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