回想シーンでご飯3杯いける

人魚伝説の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

人魚伝説(1984年製作の映画)
3.5
原発建設の利権獲得を狙う悪徳土木業者の陰謀に巻き込まれて、旦那を殺された海女さんによる復讐劇。原発が題材に盛り込まれているものの、社会派としての性質はあまり強くなく、基本的には地方の漁村を舞台にしたチンピラ映画といった趣きだ。

前半こそ盛り上がりに欠けるものの、主演の白都真理による強烈なセックス・シーンから血しぶきドバッという中盤の下りから一気にヒートアップ。そこから後半に向けては、カルトな雰囲気さえ漂うバイオレンスシーンが続く。

海女さんに向かって「このクソアマがぁ!」と叫ぶダブルミーニングもしっかり頂きました笑

それにしても、先述の白都真理を筆頭に、当時はテレビ等でもそこそこ売れていた俳優さんが出ているのに、ひとり残らず今は姿を見なくなってしまったのは何故? 原発事業からの圧力か?そこが何よりも怖い。