ニューヨーク・タイムズ紙のコラムを担当し、50年以上にわたりストリートスナップを撮り続けてきた伝説のファッションカメラマン、ビル・カニンガムを2年間密着したドキュメンタリー作品。制作の交渉に8年かかったんだとか。監督の執念を感じます。
「最高のファッションショーは常にストリートにある」と言い、NYの街を颯爽と自転車に乗って走り回り、写真を撮る。
いつもニコニコしていて、エネルギッシュ。
好きなことをしている幸福感は、彼のキラキラした目からも伝わってきます✨
NYの街の今を撮るその姿は、ファッションカメラマンというよりもジャーナリストのようでした。
ヴォーグの編集長に「彼のために洋服を着るの」と言わしめる。
どんな有名人を撮っても、自分の気に入らない服だと載せない。長い者には巻かれない頑固さがカッコイイ❗️
だから多くの人に信頼されているんだろうな。
仕事のパーティ会場では飲まない食べない。キッチンもクローゼットもない部屋に暮らす。食べ物にも興味なし。
ストイックさが尋常じゃない。
いくら好きでも80歳を過ぎてまで、ここまでできる人はそうそういない。
ドキュメンタリー作品を観たび思うのは、好きなことにひたすら一途な人って輝いていて、チャーミング💖
元気と勇気をもらえる作品でした。
エンディングに流れるヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「I’ll be your mirror」がピッタリだった♪✨
MEMO📝 印象に残った言葉
「自由より価値があるものなんかない」
「美を追い続けた者は、必ず美を見出す」
「ファッションは鎧なんだ。日々を生き抜くためのもの。
手放せば文明を捨てたも同然だ」