coro

もうひとりの息子のcoroのレビュー・感想・評価

もうひとりの息子(2012年製作の映画)
3.6
イスラエルとパレスチナ。こんなに近くて遠いふたつの国の狭間で生まれた手違いをきっかけに融合していくふたつの家族の姿が、何世紀にもわたり対立し続けてきたふたつの民族に、暗闇から光を差し伸べているかのように見える。
誰のせいでもない運命に、アラビア語とヘブライ語で交わす “ありがとう” の言葉が心に沁みる。


補記
いつか本で知り、永らく心に残っていたユダヤ人とパレスチナ人が共存しているうろ覚えな村の事を思い、鑑賞後調べ直してみると、その村の名は「ネベシャローム / ワハト・アッサラーム」といい、先がヘブライ語、後がアラビア語で双方「平和のオアシス」を意味していることを知った。
嬉しいことがまたひとつ
coro

coro