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黒い箱のアリスのcoroのレビュー・感想・評価

黒い箱のアリス(2017年製作の映画)
3.0
父が起こした事故で、最愛の母と右腕を失くしてしまった少女アリス。心を閉ざした彼女は、ある日森で巨大な黒いキューブに遭遇する。その中で彼女は、なぜか彼女自身の筆跡で書かれた1通の手紙を見つける…

深々とした森に佇むエレガントな邸宅、シンメトリックな構図、近未来的な設定や小道具など、物語の魅力を押し上げてくれそうな成分で溢れているのにうまく反応してくれない。奥深さと難解さの意味を履き違えてしまっているかのような作りに私はいじけてしまったけれど、様々な解釈を呼びそうな余韻の残る作品。






以下ネタバレ

アリスが森の中で見つける事になる黒いキューブ。父親が見つける事になる少年と少女。母と呼ばれる犬。繰り返されるタイムループの中で行われる殺人が、タイムパラドックスを回避することは出来ないという事ともに、原因が単なる自動車事故ではないことを示唆しているような気もする。それともただ単に肉体を失くしてしまった(どこか人間離れしているようにも見えるアリスの着衣や佇まい)アリスの深層心理を描いたものなのか… 。父親の複雑すぎる表情や行動に惑わされてしまい、理解することも再視聴する勇気もなくて放棄(笑)
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