coroさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(564)
ドラマ(0)

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.5

祖母エレンが息を引き取った。娘のアニーは母の死に釈然としないわだかまりを感じつつ、残された家族と一緒に静かにそれを見送った…

この日を境に、不穏という粘膜で覆われた何か得体の知れないものが家族のあと
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書くが、まま(2018年製作の映画)

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ままならない14歳の青い春。自分の想いをノートに書くことでしか表現できない少女のひと夏の成長を描いた物語。

ほんの少し触れただけでも壊れてしまいそうな主人公の少女を演じているはずの少女の存在自体がも
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.1

ある方のレビューを拝見して、投稿し忘れていたことに気づきました(下書きでおネム)

幸せなそうな夫婦。ある日突然夫が交通事故で亡くなってしまう。かりそめの肉体を脱ぎ捨て、儚い記憶を頼りに家路を急ぐ夫。
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スティール・コールド・ウインター(2013年製作の映画)

3.3

ある不幸な出来事により田舎の高校へと転校してきたユンス。クラスメイトだけでなく閉鎖的な集落全体から疎外されているへウォン。村人たちの良からぬ噂話に惑わされながらもふたりは近づいていく。

孤立しながら
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.6

トップアスリートからポーカールームの経営者へと転身した実在の女性モリー・ブルームの激動の半生を描いた物語。

説明は簡潔で無駄がなく、台詞は歯切れがよく箇条書きのように構造化された怒涛のオープニングシ
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いつか輝いていた彼女は(2018年製作の映画)

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青春の煌めきをくすませるほどのリアルと、中性的でどこか退廃的な透明感を持つ小倉青の存在感。

でも、この作品のキャッチコピーと同じように、(青春っていつも)何かが足りない。

ここ最近、なぜか日高七海
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無限ファンデーション(2018年製作の映画)

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主人公は密かに服飾の道を夢見るネガティブな女子高生。あることをきっかけに演劇部に所属することになった彼女の身に起こるちょっと不思議な出来事と、傷つけ合いながらも成長していく部員たちの姿を織り交ぜながら>>続きを読む

左様なら(2018年製作の映画)

3.5

平穏な日々を過ごしてた高校生のユキ。ある日親友のアヤから引っ越すことを告げられる。その翌日、彼女は突然亡くなってしまう。

少女たちの鬱屈した思いが少しずつ澱みのように溜まっていく。大切な人を亡くした
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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.5

1960年。モンタナ州の田舎町。新天地での生活が軌道に乗り始めた矢先、大規模な山火事が起こり父は職場を解雇されてしまう。これをきっかけに家族の歯車は徐々に狂い始めていく。炎が山を自由に駆け巡るように、>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

3.7

もの静かな川べりにそっと浮かぶ哀しみや煌めき、そんな思春期のひとかけらを映しとるのがやっぱり巧い。"Love Letter"と比べるとやや凡庸さを感じるけれど、それでも、想いをしたためたすべての手紙を>>続きを読む

(1990年製作の映画)

3.8

寝苦しい夜、眠れる森の美女が見る奇妙な夢。モノクロの指先が宙を舞う。爪弾かれた音色はセピアの世界を揺り起こす。現し世から遠く離れ、隠世を彷徨う傀儡は迷路のような梯子を操り(操られ)騙し絵のような森を遊>>続きを読む

ポルト(2016年製作の映画)

4.0

外交官の父とともにアメリカからポルトガルにやってきたジェイクと、恋人とともにこの地へやってきたフランス人留学生マティ。ふたりは偶然の出会いを繰り返し、いつしか永遠とも言える一夜を過ごすことになる。でも>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.7

裕福な家族と貧しい家族の出会いから始まる悲しい物語。無意識な悪意が言葉になったとき汚れなき心は穢される

妻の影響もあって9本目のポン・ジュノ作品。(結構当たり外れが多くて、満たされたのは"殺人の追憶
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

3.5

ダルデンヌ兄弟とは相性がよくて(多分タイトルのお陰)これが8作品目

診療時間後に鳴らされたベルに応じなかった女医ジェニー。翌日、近くで身元不明の少女の遺体が見つかる。それは昨夜ベルを鳴らした少女だっ
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ギルガメッシュ/小さなほうき(1985年製作の映画)

3.9

表されていなければ想像することさえかなわないクェイ兄弟独自の解釈で再構築されたギルガメッシュ叙事詩。

自由だからなのか不自由だからなのか三輪車と一体化しこの異空間を自在に操る男ギルガメッシュ?。サウ
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人工の夜景(1979年製作の映画)

3.8

お気に入りのフォロワーさんから教えて頂いたクエイ兄弟の処女作。旧東欧諸国のように暗くて幻想的なストップモーションアニメ。

共産主義を象徴する色の路面電車が夜の帳をゆっくりと駆け抜けていく(夜が更けて
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サラエヴォの銃声(2016年製作の映画)

3.3

1914年。第一次世界大戦の引き金となったサラエボ事件

サラエボのホテル・ヨーロッパが舞台。様々な思惑を抱えながらホテルに集まってきた人たちと100年前のサラエボ事件とを交錯させながら、ドキュメンタ
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母の残像(2015年製作の映画)

3.8

見知らぬ人の一瞬の視線。瑣末な記憶の断片が最期の数秒一気に甦ってきた。数秒はすでに数秒ではなく、数分とも思えた。時は止まった。終わりを悟った瞬間、彼女の脳裏をよぎったものは何だったんだろう。

戦場写
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アブノーマル(2012年製作の映画)

3.0

母親を亡くし父親と2人暮らしのヘメル。父親からの愛情に飢え自暴自棄とも思える性生活を送っている。そんなへメルのアブノーマルな行為から物語は始まる。でも原題はhemel。天国という名を持つ少女の物語。>>続きを読む

東京喰種 トーキョーグール(2017年製作の映画)

2.9

人間を捕食する喰種(グール)が潜む東京を舞台に、ある事故をきっかけに半喰種となった青年の苦悩を描いたダークファンタジー。

世界観は好き。でも、実写とCGが合成処理された映像を目にした途端、萎えてしま
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不完全なふたり(2005年製作の映画)

3.5

結婚して15年、いつのまにか冷めきってしまったマリーとニコラ(フランシスがいれば"胸騒ぎの恋人たち")。人前では理想の夫婦を演じているが、友人との夕食の席で夫が突然離婚話を持ち出したことから…

ひと
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カイト/KITE(2014年製作の映画)

2.8

無政府状態と化した近未来。人身売買組織に両親を奪われた少女が大人になり、組織の人間を次々と殺害していく。

冒頭のレトロなエレベーター内での攻防戦や近未来のアイテムには心惹かれるけれど、乱雑すぎる脚本
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.7

友だちの死をきっかけに揺れる若者たちの姿をエモーショナルに描いた青春映画。ポップでカラフルなのに、心に突き刺さる台詞や感性を刺激する音楽で溢れている。

突拍子もないことをさらりとやってのける吉田詩織
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.2

綻びだらけ。なのに、物音ひとつたててはいけない状況下で交わされる瞳と瞳と手と手がエンディングまで誘ってくれる。

"愛は静けさの中に"で、マーリー・マトリンに出会ったときと同じような衝撃を受けた"ワン
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特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.8

捜査に失敗し窓際部署(特捜部Q)に左遷されたカール。どんな時でも前向き(と言うよりも直情的)な彼は、膨大な資料の中から5年前に起きた女性議員ミレーデ失踪事件のファイルを手にし、再捜査を始めていく。>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.8

長い長い夢を食べにやってくる麦(バク)。啄ばまれながらも夢の中で待ち続ける朝子。余りにも現実離れした出会いから始まる恋に、違和感を感じながらも引き込まれてしまうパラレルワールドのような世界。どこかこの>>続きを読む

ブラインド 視線のエロス(2014年製作の映画)

3.4

冒頭のSNSの過激な動画に注意して

視力を失いつつある女性。窓辺の椅子に佇み、近づいてくる暗闇に思い描いたものを残そうとするけれど叶わない。やがて記憶の中の真実は色褪せ、あらぬ妄想を抱くようになって
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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

3.1

擬音なしでもこちらは想定以上の出来映え。
どんな形態に変化しようとスタンドはやはり魅力的。超能力の概念をこんな風に具象化するなんて☆ 荒木飛呂彦の枯渇することのない想像力に改めて感嘆。
少年マンガ掲載
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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD(2015年製作の映画)

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原作の呻き声に耳を傾けながら取り敢えず最後まで

前編を上回る空転

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)

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あれだけ目を背けていたのに、ついに触れてしまった。すべてが破綻している。しかも、こんな大作なのに98分という商業主義の香りもまた哀しい

シークレット・ヴォイス(2018年製作の映画)

3.8

歌を忘れた女(リラ・カッセン)と夢を忘れた女(ヴィオレタ)。抽象的で遠い目をした秘密の歌声は、ふたりが抱えた心の闇を仄暗く照らしてはまた消え去っていく。

波打ち際にポツンと置かれた自由になれないハイ
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ファイ 悪魔に育てられた少年(2013年製作の映画)

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5人の暗殺者に誘拐された子供(ファイ)。そのままファイは見知らぬ5人(+1人)の愛を受けながら成長していく、独創的というか、ちょっと受け入れ難いアプローチ。

伊坂幸太郎の"オー!ファザー"と同じよう
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

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同監督の "あの頃、君を追いかけた"とは対極に位置するように見えて、非して似たるもの。パク・チャヌクの"渇き"のように、中島哲也の"渇き。"のように、終始渇きは止まらないけれど、似て非なる新世界の渇き>>続きを読む

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015年製作の映画)

3.5

主人公は下層に生きる冴えない中年男(エンツォ)。とあることから不思議な力を得た彼は、父親を亡くした少女(アレッシア)を助ける羽目に。
少女に触れて少女に染まり目覚めた父性(良心)が彼の不思議な力を呼び
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父の秘密(2012年製作の映画)

3.8

最愛の妻(母)を交通事故で失い、その悲しみを埋めようと寄り添いながら生きていく親娘。父親に迷惑をかけないよう、イジメられていることを隠しながら日々を過ごす健気な娘。そんな秘密を父親が知り… >>続きを読む

恋とボルバキア(2017年製作の映画)

3.5

カラフルにトランスする恋とか愛だとかのドキュメンタリーというキャッチコピーからも分かるように、ちょっとした疑念を抱くほど着飾ったドキュメンタリー。

不思議な浮遊感のあるメロディに乗って、夜咲くセクシ
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