青山

赤い航路の青山のレビュー・感想・評価

赤い航路(1992年製作の映画)
3.8

結婚7年目の記念に妻と船旅していたヒュー・グラントが車椅子のおっさんとその美貌の妻に魅入られて彼らの赤裸々な身の上話を聞くことになって......というお話。


てっきりえっちな映画と思って借りてきたのになんだよ!げんなりしました!(いい意味で)

ヒューグラントが変態おじさんに巻き込まれていく現在パートと、その変態おじさんによる語りの過去パートが交互に描かれてくんですけど、過去パートの序盤がすんごい甘くてロマンチックなだけに現在の変態おじさんの落ちぶれっぷりへの過程が怖すぎて引き込まれます。
めちゃくちゃ美人っていうわけではないけど作中でいわれるように男を狂わせる魅力のあるエマニュエル・セニエ先生のエロさがヤバくっておっぱいミルクのシーンとか最高すぎて俺のトーストも焼けました。

そこからの後半怒涛の大きな感情を突きつけてくる展開にはもう見たくないのに目が離せない始末でござんして、愛も憎しみもデカさは一緒なんやなぁと。
ネタバレなしに何も書けないけど、なんかもうめちゃくちゃ結婚したくなくなりましたね。するのに。

色々経て結局ヒュー・グラントの間抜けな顔が一番印象的なのは笑いますね。
ハッピーニューイヤーのあの時が止まったような美しい瞬間のあの、、、もうやめて......。
んな感じでとにかくジェットコースターのように感情をぶんぶん振り回されて面白くもしんどい映画でした。
青山

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