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ブラックマジック M-66のmitakosamaのレビュー・感想・評価

ブラックマジック M-66(1987年製作の映画)
3.3
シロマサのOVA。甲殻やアップルシードより設定がシンプルで物語が判りやすい。

実験用の軍事用アンドロイドM-66が暴走し特殊部隊による回収作業。それをスクープしようとする女性記者シーベル。
開発者の娘がM-66のターゲットになっており、シーベルは救助に向かう…という内容。

80年代の作品だけに今の目で見ると厳しい部分もあるが、逆に色あせない箇所も多い。アクションの作画は今見ても遜色ないし、パースの効いた画角はCGの正確さが無いからこそ縦横無尽で迫力がある。
パソコンなどのバジェットは今見るとデザインが古いが、特殊部隊の近未来的捕獲兵器などは相当に時代を先取りしていたと、今更ながら感嘆する。

1時間弱の尺なのでストーリーが簡略すぎるのがちょっと勿体ないか。
シーベルのパートナーのカメラマンは物語の中盤で途中退場。
特殊部隊側のキャラクターが各々活躍はしているが、各自バックボーンをもっと掘り下げたら物語に深みが増したろうに。

そう考えると、甲殻やアップルシードよりもよっぽどリメイクに向いてる気がするんだけどな〜。

シロマサが直接制作に関わった他、監督が北久保で作監が沖浦と後のIGに繋がるメンバーが関わっていることもポイントかと思う。
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