ベルベー

スノーピアサーのベルベーのネタバレレビュー・内容・結末

スノーピアサー(2013年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

グラフィックノベルの原作があるからか、ポン・ジュノ作品としては比較的オーソドックスな形にまとまっているSFアクション映画。氷河期で生物が住めなくなった地球で、列車の前後で貧富の差が生まれている…という図式は後の「パラサイト」に繋がっているようで興味深いが。

所々で変な絵が撮れている分、話の普通さが目立っている気がしないでもない。ティルダ・スウィントンとか、ゴ◯ブリで出来た以下自粛とか、ティルダ・スウィントンとか、やたら蹴りのキレが鋭いソン・ガンホとか(いつも通りです)、変なタイミングで出てくるスシとか、ティルダ・スウィントンとか、クレイジーサイコ教師なアリソン・ピルとか。あとティルダ・スウィントン。

しかし鮮烈なインパクトを残すティルダ・スウィントンも、味方のジェイミー・ベルもオクタヴィア・スペンサーも、あとジョン・ハートも呆気なく死ぬのでちょっと勿体無い。その無情さが作品のテーマに繋がっているとはいえ。特にティルダ・スウィントン。出オチのアリソン・ピルと同じタイミングで死ぬから勿体無いよなあ。ラスボスのエド・ハリスがこの手の話にとてもありがちなラスボスなので、最後まで引っ掻き回してくれるくらいが丁度良かった気がする。主役のクリエヴァの話全然してないな。
ベルベー

ベルベー