コミヤ

スノーピアサーのコミヤのレビュー・感想・評価

スノーピアサー(2013年製作の映画)
4.3
6月29日にNETFLIXで配信される最高に楽しい予感しかしない オクジャ okja に備えポンジュノ作品復習!
Metascore84!
TOMATOMETER驚異の95%!
というように海外ではエグいくらい高評価なのに対し日本ではそこそこの評価。
結論は超面白かった。前半は「よくある管理社会のディストピアSFの列車版ねー」みたいな感じで見ていたが、反乱が起こり徐々に先頭車両に向かうにつれ戦闘中に新年を祝う敵たち、陽気な音楽に乗せて松明を持って走る仲間やみんなで寿司を食べるところ、幼児教室のシーンなどこれはギャグなのか?と思ってしまうくらいシュールな展開がいくつか出てきて最高に楽しかった。ハリウッドにいってもポン・ジュノのシュールなギャグは健在。これらの謎のギャグに加え、説明不足のシーンも多いから賛否はかなり別れると思う。個人的にはそれがかなり良かった。国際色豊かなキャストとキャラクターも魅力的。特にティルダスウィントンは入れ歯なんか入れて本人か分からないくらい化けてた。ソンガンホは少し控えめで飛び蹴りもなかった。
列車は世界の縮図で、その創設者で支配者である神のような存在によってバランスが残酷に保たれている。ラストその神に対して自己犠牲の精神で立ち向かい、バラバラだった2人が身を呈して若い世代を守る行為が、あのポーズといい作品を通して見るとかなり感動するようにできてると思う。後半明らかになるどんでん返しもただそれで終わらせるのではなくラストを感慨深いものにする機能も果たしてるように感じた。
かすかな希望を残すラストシーンといいかなり好きな作品。
貧困層が食べてるプロテインブロックの原料がキモすぎた。
今度ドラマ化するらしいが今回描ききれなかった細かい車内描写を見てみたい。
コミヤ

コミヤ