精神を病んだせいで家族を殺してしまった女の為のリハビリ施設で、四人の女を中心に、その苦しみや葛藤を描く。
家庭を顧みない夫、孤独な子育て。母親という当たり前のように扱われる存在の偉大さを改めて知ると共に、鬱経験あり・母親予備軍の自分にはダイレクトに響く内容だった。

自分にはちょっとあまりにも縁遠い世界すぎてよく理解できなかった。
そりゃあ母親が自らの子を殺めるにもそれぞれ事情はあるのだろうけどね。母性があろうがなかろうが責任はついて回るわけで。
その刹那ある意味解放された代わりに一生抱え込まなきゃならない苦悩を背負うわけだ。
現実社会じゃ何食わぬ顔してる輩もけっこういそうですけどね。

世間にある子供虐待、殺人事件の裏にある母親たちの苦悩を垣間見る。傷つけるなら産まなければいいと思っていたが母親たちの背景は様々であり母親だけの責任とは言いがたい。それなら男性は何の責任をとるのか。他人にはわからないことが多いことを教えてくれる。