プペ

ゾンビ・クエストのプペのレビュー・感想・評価

ゾンビ・クエスト(2011年製作の映画)
1.5
本作は、『アジズ・オブ・ザ・デッド』あるいは『アジズVS邪悪な元カノゾンビ』なんて邦題を付けたくなるくらい、エドガー・ライト作品そっくりである。
オマージュ、インスパイア、パクリ、パロディ…
よく分からないが、影響を受けているのは明白だ。

ただし、完成度は遠く及ばない。
理由はハッキリしている。
それは″サスペンスの芯が通っていないから″だろう。
ゾンビコメディは数多く製作されているが、芯を通さず笑いに逃げている映画は、ほとんどがお寒い出来。

本作で象徴的なのはテニス練習機の、その使用方法。
不意に襲われ咄嗟に手にしてしまったのならユーモアだけれど、初めから武器として使う気なら悪ふざけが過ぎる。
ゾンビ化の原因についても″理論武装″が足りない。
緑の液体でゾンビ第一世代が産まれたのなら、緑の液体を浴びたら感染すると思うのだが違うのか。
芯を通していないから、クライマックスの献身に感慨が生まれないのだ。

ゾンビコメディと言うよりは、オフザケゾンビ映画。
あまり感心しない。
プペ

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