美しい。ただ、なんだかとても苦しい。
全てが美しくされている世界で、人間の醜さを超えた美しさを見つけられなかった。
自然がとても美しいのに、(凄く動いてた)そこにいる人間はまるで脚本があるかのような動きをしていた。生活音や、雨が傘で跳ねる音が聞こえる代わりに、しとしととした雨音や美しいピアノの音色が聞こえていて、なんだか作られた理想郷を見せられた感じがして、哀しかった。
私は土砂降りの雨が結構好きで、やっぱりあの自然の乱暴でいて、暖かく包むあの雰囲気が好きで、この汚いものの無い美しさをどうしても受け入れられなかった。
きれいなものを、素直にきれいで、だから好きと思えるようになりたいと思う。
