エヴァ・グリーン、めっちゃ脱ぐやん!!
映画好きには堪らない。
特にクラシック映画の小ネタが満載。
1968年、五月革命前夜のパリ。アメリカ人留学生マシュー(マイケル・ピット)は、映画フリークのデモで、左翼活動家の双子の姉弟、イザベル(エヴァ・グリーン)とテオに出会う。古き良き時代の映画の話題で意気投合する彼らだったが—— 。
アバンタイトル。エッフェル塔を上から下へ舐める様に降りていくカメラ。映し出されるキャストやスタッフのクレジットがめちゃんこお洒落。
奇しくも午前中に観たシンエヴァと同じ、エッフェル塔からの始まり。
気持ち悪い程にべったりの双子の姉弟。
裸で同じベッドに寝ているんですけどー!?
異国人として、彼らと深く関わっていくマシューの戸惑い。何かとエロティックで官能的。
突如名作映画のワンシーンを真似て見せて始まる、「何の映画でしょう!?」コーナー。
その罰ゲームがエグい。
弟、姉の前で自慰!!
姉、弟の前でマシューとおセックス!!
何だこの恥辱プレイ。
お!!
ピンコーン!!
"勝手にしやがれ"のワンシーンだ。
すぐにわかった自分を褒めてあげたい。
(これはクイズのシーンではなく、実際の映画のワンシーンの挿入だけど。)
他にも名作映画のワンシーンが随所に。
双子の姉弟が放つ、エロく危険な香り。
籠りきりで自堕落で退廃的な暮らし。
そして訪れる決別の時—— 。
暴力主義の双子と平和主義のマシューとでは進むべき道が違う。
五月革命(五月危機とも言う)の知識が全くなかったので、彼らのテンションの向かう先がよくわからず。そして、作品の持つエロスが際立ち過ぎて、いまいち何が言いたかったんだかわからぬまま終劇。インパクトは買うけど、作品としての資質はどうなの?
つまり、無性にエロいけど、よくわからなかった作品。淫らなエヴァ・グリーンを見たい方にはおススメ。