幕のリア

わたしのSEX白書 絶頂度の幕のリアのレビュー・感想・評価

わたしのSEX白書 絶頂度(1976年製作の映画)
4.6
先日通勤途中に、パーマでメガネのおじさんサラリーマンが駅員数人と警官に囲まれていた。
死体のように青ざめた顔色。
頭からローションでも浴びたかのように止めどなく流れる冷や汗。
なんとかその場を立ち去ろうとするのを阻止されていた。
おそらく痴漢。
実行犯か冤罪か。
おじさんの命運やいかに。

オープニングクレジット。
軽快なファンクビートに乗ってモノクロ写真で通勤途中の三井マリア痴漢カット。
否応にも高まる期待値は裏切られることなく、全編通して曽根中生の鬼才ぶりに魅了され見所は枚挙にいとま無し。

主演の三井マリアの美しさ。
轟音に包まれたビル解体シーンから彼女の性のタガが決壊。
エレジーとペーソスに溢れるドラマパートと強烈な3Pプレー2発を含むエロシーンの緩急が見事。
ロマンポルノ作品はだいたい濡れ場が退屈するものだが、斬新なボカシも込みで飽きることなし。

ブルーマンデーにブルーフィルムとはこれいかに。
DVD欲しいけど、これは家には置いておけないな。


2018劇場鑑賞49本目
幕のリア

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