この作品を観たら世界はより良く
ホロコーストの生存者に焦点を当てる
フィックスの映像に重ねて過去の映像、現在の映像を重ねる最近めちゃくちゃ流行りのやつ 説明的で映画の面白さに欠ける構成ではあるが、今作はその先入観を凌駕する物語の凄まじさ
強制連行されたあの日、あの時間
ドイツ軍から解放された瞬間
50年以上もの時が経った現在と故郷
その時、その瞬間に着目し、インタビューは進められていく
彼等彼女等のその時の心情、自ずと湧き上がるインタビューの受け答えに歴史の重さを感じる
又、物語後半では歩みだす一歩の瞬間を丁寧に撮影している 彼等彼女等の映し出される姿に観客側が変化を覚える
気になった点は3つくらいあるけども、1つ話すと
収容所内の医務員と生存者の対面のシーン
終戦から数十年が経ち、尚ヒトラー・ユダヤ人・強制収容所の作品が作り続けられてる意味が映像として読み取れる
(思い出したくなくて、思い出すしかなくて、決して言えなくて言いたくなくて、でも生涯言及される)おぞましい感情を無差別に生み出した戦争というものに、何も知らない自分の受け止め方にいつも悩まされる