真一

映画「立候補」の真一のレビュー・感想・評価

映画「立候補」(2013年製作の映画)
3.5
安倍晋三や橋下徹ら
最有力候補👑の街頭演説🎙️を
一目見ようと、
駅前🚉や交差点🚥に集まる人々。

そんな熱気ムンムンの場所に、
いわゆる「泡沫候補」🌀が
フラフラと乗り込んできて
声🗣️を上げる。

わき上がる罵声。嘲笑。
そして「帰れ」コール!
大勢の聴衆が泡沫候補に
向ける凄まじい憎悪と
軽蔑の眼差しに、冗談抜きで
ファシズム的🔫なものを感じ、
恐怖心を抱きました。

「選挙とは何か」
この民主主義の核心問題に、
泡沫候補の視点から迫った
ドキュメンタリーの
意欲作📽️です。

主役は、万年泡沫候補の
スマイル党総裁・マック赤坂🧔。
2011年の大阪府知事選に
出馬したマック赤坂は
選挙戦最終日の夜、
橋下、松井コンビ👥を目当てに
集まった何千人もの聴衆の前に
徒手空拳で乗り込む。

公選法を守ってマイクを
握ったにもかかわらず、
聴衆から向けられたのは、
ゴミ🚮を見るような侮蔑に
満ちた視線、視線、視線!

維新関係者🟩も警察🚔️も、
まるで犯罪者🔪を見るような
目つきです。

さらに恐ろしかったのは、
自民党が政権を奪還した
2012年の衆院選だ。
この選挙にも出馬した
マック赤坂🧔は、秋葉原駅前で
安倍晋三を待つ大群衆の前に
飛び出していく。
「引っ込め」という怒声。
それに続く「売国奴」コール。
日の丸🇯🇵を振りながら
罵倒する群衆👤👤👤に対し、
マック赤坂の息子👨さんが
言い返す。

「こっちは一人で闘っているんだよ。群れていなければ何もできないお前らと違うんだよ!」

軽いカタルシスを感じました。

自分にも以前、秋葉原駅前での
安倍の街頭演説時🎙️に
「安倍やめろ」コール✊‼️
を上げ、罵声を浴びせられた
経験あり。ただあの時は、
他にも20、30人ぐらいの
仲間がいた。
マック赤坂🧔が感じた恐怖と
圧迫感は、こんなものでは
なかっただろう。
異物を見つけると
サディスティックになるのが
群集心理。政治が絡むと、
それがファシズム🔫に
変身することを、マック赤坂は
身を持って教えてくれます。

ただ、マック赤坂には
「スマイル🙂が大事」
という以外、何の主張も
なかったように思う。
そういう意味では、
道楽で出馬していると
取られても仕方ないです。

ちょっとだけ登場する
外山恒一の
「選挙で勝つのはバカなマジョリティー。意味なし!」
という訴えの方が、
聞き応えがありました。
評価が割れる作品🎬️です。
真一

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