さすらいの旅人

ダークスカイズのさすらいの旅人のレビュー・感想・評価

ダークスカイズ(2013年製作の映画)
3.3
★たまに記憶を失う事はありませんか
【VOD/WOWOWオンデマンド/配信視聴/シネスコサイズ】

ジャッケの「絶恐×絶叫に日本震撼」につられて鑑賞。
家の中に何かが居ると感じる一家の物語だ。主人はビデオを全室に設置して監視、妻はネットの類似した記事からその何かを推測する。そのうちに家族の体や精神に異変が起って行く。

正直そんなに怖くはない。怖いのは異変で騒いでいる家族に対する世間の眼だ。世間は両親が原因ではないかと憶測する。子供達も友人関係に亀裂が入るなど追い込まれて行く。この家族は不協和音で満ちている。夫の失業で生活に困窮しており、それを支える妻も困惑状態だ。その断絶された家族の隙間をついて、何かが侵入して来るのだ。

何かについてはネタバレになるので伏せます。ただ、ラスト近くで出現するシーンは光輝く中での登場となり、まるで未知との遭遇のシーンを観ている様だった。監督はスピルバーグが好きなのかも知れない。本作はスペクタルな映画ではなく、どちらかと言うとこじんまりとした作品だ。あと、「セッション」の鬼コーチ役J・K・シモンズが意外な役で登場しますのでお楽しみに。