アァーーーーーー

トゥ・ザ・ワンダーのアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

トゥ・ザ・ワンダー(2012年製作の映画)
4.4
テレンスマリックらしい映画。
特に「シンレッドライン」「ツリーオブライフ」辺りの流れを汲んだポエティックかつ、大袈裟過ぎる世界観の系譜。
だって、ストーリー的にはシングルマザーと付き合ってた男が幼馴染と浮気して"結婚するから許してくれ"つったのに女の方も浮気して結局別れるって話でしょ??多分。
なのに宗教や神の存在までに言及して発展してしまう感じが大袈裟なテレンスマリック風。
ツリーオブライフの時もストーリー的にはそんなでもないのに大袈裟に宇宙とか生命の誕生の話になっちゃう感じだったし。。

はい。
ですが、
今回はその聖書絡みの一節やポエティックなセリフとをストーリーに照らし合わせてみると、最初"心の中の声"の登場人物が2人だけだったのに対して「お前まで入ってくんのかい!」とツッコミ入れたくなる程存在が謎すぎた神父の絡みも後半になるにつれて「人間って本当に醜いんだなぁ、、」と思わせられるほど説得力を増してきた感じや、ストーリー全体のメッセージ性の繋がりも感じれて、他作品よりかは納得して鑑賞出来た感じでした。

ずーーっとシャネルとかの海外高級ブランドのCMを見させられてる様な感覚になる独特なカメラワークは、時系列にワープして行ってるのか、はたまた過去の描写なのか、の区別がつかなくなるのと、
これ、大元はただの恋愛映画なんでね。。
その辺がマイナスです。

オンリーワンという意味で個人的に評価しまくってる同監督作品の中では一番推したい映画かも。
アァーーーーーー

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