ぺここ

雲のように風のようにのぺここのレビュー・感想・評価

雲のように風のように(1990年製作の映画)
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日テレ系の特番スペシャルアニメだったような記憶。
ジブリのスタッフが多く参加してるらしく絵柄もそれに近くて親しみやすかったですし、当時の自分と銀河と年齢が近かったからか印象的で忘れられずにいました。
原作も買ったし、随分後になってからDVDになってると知りそちらも買いました。

主人公銀河が破天荒、サッパリした性格でドロドロしそうな後宮ライフを物ともせずエンジョイしていくのが楽しい前半と、銀河が皇后としてある覚悟をする後半、少女から大人になる以上の成長が描かれています。
全てのキャラクターが生き生きとしており、とりわけ銀河が魅力的。
ライバルである后候補の少女達をも巻き込んでシスターフッド的な関係性を築くのがいい。

後宮そのものを子宮になぞらえる発想も面白いですよね。昔の中国に本当にありそう。
宮女教育の場面とか、とても興味深かったです。

国が滅ぶお話なので辛い部分も多いですが、今観ても良い作品だなあと思います。
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