のんchan

11'09''01/セプテンバー11ののんchanのレビュー・感想・評価

11'09''01/セプテンバー11(2002年製作の映画)
3.8
ケン・ローチ作品を出来る限り観切りたい為に借りた1本‼️

2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件をテーマに、世界各国11人の映画監督が【それぞれの"9月11日"】を【11分9秒01の長さ】の短編作品に込めている。

以下、参加国フィルム順
イラン
フランス
エジプト
ボスニア・ヘルツェゴビナ
ブルキナファソ
イギリス
メキシコ
イスラエル
インド
アメリカ
日本

以下、有名監督
フランス🇫🇷クロード・ルルーシュ
イギリス🇬🇧ケン・ローチ
メキシコ🇲🇽アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
アメリカ🇺🇸ショーン・ペン
日本🇯🇵今村昌平       など

※2002年第59回ヴェネツィア国際映画祭で最優秀短編賞(ケン・ローチ)とユネスコ賞を受賞。

ケン・ローチ監督を1番期待して観たが、流石に焦点を当てる感性が違っていた。
2001.911ではなく、1973.9.11に起きたチリ・クーデターに関連した話となっていて、あくまでも9.11(私達が深く知らない事件だが、過去には9.11という日に大きな事件が起きていた)を考えさせられた。
ここに意義があろう。

それぞれの監督の思い入れなので、様々なアプローチによって、その国毎に起きた現象や国民の感情の差異が見える。

私は🇫🇷クロード・ルルーシュ監督作品がとても良かった💫
2001.9.11当日の男女(ツアーガイドの男と聾者の女)の物語が、テロ事件に関して自然に上手く取込まれていた。それだけでなく人間の感情の揺さぶりが、非常に巧みに表現されていて堪らなくなった。(因みに、美しい女優は生まれながらの聾唖者)

日本が最後に組み込まれていたが...
キャストが豪華(田口トモロヲ、麻生久美子、柄本明、倍賞美津子、市原悦子、役所広司、緒形拳、丹波哲郎など)で期待したのに、今村監督だけが9.11とは全くかけ離れていて残念感しかない。
反戦作品ではあるけれど...趣旨混同?
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