派手な見せ場や展開があるわけではないのに、なんか、いい。退屈もしない。
役者さんみんなの演技が自然で、親子のギクシャクした感じやうまく言葉にできない感情をとてもリアルに表現していて、あるあるこういうのある、というシーンが続く。
兄役の松田龍平のテキトーで無責任で、でも心底イヤな奴でもない感じ、うますぎる！
見終わった後、亡くなった父をふいに思い出して涙がこぼれました。この映画の母親のように、生前はいろいろ振り回されて、正直、ひどい父でしたが、亡くなってからしか気づけないこと、亡くなったからこそ整理がつく気持ちもあるんですよね。
