プペ

ハロウィンのプペのレビュー・感想・評価

ハロウィン(2007年製作の映画)
3.4
原版『ハロウィン』では、単なるオープニングに過ぎなかった殺人鬼マイケルの幼少期。
ロブ・ゾンビはその幼少期を″ビギニング″として克明に描く事により、観る者の感情を揺さぶりにかかる。

いじめ、荒廃した家庭、希望の見えない環境、己の存在を全否定する冷たい世界、マイケル少年の恐ろしいほどに透き通った瞳…
そこに観る者は自然に憐れみを覚えてしまう。

原版とは解釈を異にしたクライマックスの壮絶さは、もう筆舌に尽くし難く、エンドロールが流れ出した時のなんともいえない後味の悪さ、やり切れなさ。
これはやはり極上のホラーの証。
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