シランガナ

シランガナの感想・レビュー

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
3.7
静かな、それぞれの何気ない生活を描くオープニングらか始まるこの映画。静寂なピアノの旋律がより一層それを際立たせている。また、その様子を限られた時間で丹念に描くことで、それを奪うテロという行為の残虐性をより一層際立たせている。

そんな序盤から始まり、テロが発生するわけだが、その後のFBI、警察の初動は見ててとても素晴らしく呆気にとられるほど。巨災対もビックリだが、巨大な倉庫に現場を再現しようとする辺りはなんともアメリカらしくスケールが大きく、そして雑。

事件解決に向かう過程で、徐々に「人を愛して、信じること」の崇高さみたいなところにテーマが移っていく。科学、技術、知識、をフル動員して犯人に迫ったものの、最後は愛こそが最高の力である。という結末はアメリカらしく、いい。最初っから愛こそ全てという欺瞞から始まらないため、まあそういう視点もあるよね、とすんなり受け入れることができる。

また、加害者側のイスラムの人にも尊い愛の存在があることを描いてたのはいままでの作品と違い一歩踏み込んでいたのではないかという印象がある。

あとは、警察やFBIといった公的権力をちゃんとヒーローとして敬う姿勢もアメリカらしく素晴らしいと思える。右も左も関係なく、しっかりと称賛する文化が成熟している。ファッキンジャップはそういった点が未熟だから所詮何を喚いても幼稚に見えるんだろう。

ラストはエピローグとして実際の被害者達のその後をを紹介して終わる。きれいごと言い過ぎだろ、と思う人もいたが、オープニングのピアノの旋律が再度流れ自然と涙が出る終わり方となっていた。