TAK44マグナム

新トレマーズ モンゴリアン・デス・ワームの巣窟のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

1.8
これは凄いですよ!
何が凄いかって、ジャケ絵の詐欺具合が凄いです!
「ぐわっ!!!」なんてビックリマークが三つもついていますけど、こんなデカいの全然出てこないし!
盛りすぎにもほどがある!

内容は殆どありません。モンゴルでトレジャーハンターしている主人公と医者のヒロインが、土地に伝染病をもたらしている伝説の人食いイモムシ「モンゴリアンデスワーム」を何とかしようと奔走します。
モンゴリアンデスワームっていうのはですね、ネッシーとかツチノコとかと同様の、いるかどうか分からない未確認生物(UMA)です。UMAの中でも実存する可能性が高いらしいですよ。こんなのがいるなんてモンゴルも凄い国ですな!

途中でだいぶ眠たくなりましたが、何とか目をこすりこすり最後まで観ました。が、本当にお話はつまらなかったですねえ。
ついでにモンゴリアンデスワームもCGはそれなりの出来だったんですが、とにかく弱いし、あんまり出番もなくて、こんなんだったら単純にモンゴリアンデスワームにキャンプか何かしている男女グループが襲われる話でいいじゃないか、と思いましたよ。変に凝った設定とかいらないですよ。
まあ、モンゴリアンデスワームは気持ち悪かったですけどね。
あんなのに食われて死ぬのだけは勘弁です。
モソモソと這い出してくるのは嫌~んな感じでしたが、いかんせんデジタルVFXの処理が甘いので実物感が無いのが残念仕様でした。

主演が「処刑人」のショーン・パトリック・フラナリーなんですけど、妙にテンション高い演技で、「俺はなんでこんな映画でているんだろう」とか思っているんじゃないかな?なんて勘ぐってしまいましたよ。
相方だったノーマン・リーダスは、「ウォーキングデッド」で、ちゃっかりと一番おいしい役をもらって、いまやリアルフィギアが発売されちゃうぐらいの人気だっていうのに、ショーン・パトリック・フラナリーのこの境遇は切ないですねえ。相手がゾンビかモンゴリアンデスワームかってだけで、こんなに違ってしまうなんて、思わずショーン・パトリック・フラナリーを応援したくなっちゃいます。

本作はタイトルに「新トレマーズ」とついていますが、原題はたんに「モンゴリアンデスワーム」だし、まったく「トレマーズ」とは関係ありません。
地中から出現するワーム状の生物だから付けられたタイトルなんでしょうけれど、「トレマーズ」のグラボイズとは全然違います。あちらはヘビとかミミズみたいな感じでしたが、本作のデスワームはイモムシみたいです。地中から出てくる描写も一度ぐらいしかないし。
このタイトルも詐欺ですねえ。


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