成田007

リアリティのダンスの成田007のレビュー・感想・評価

リアリティのダンス(2013年製作の映画)
3.7
カルト映画で有名な鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督の自分自身の子供時代の自叙的に描かれている今作。

少年アレハンドロと父、母の家族に起こる様々な物語が生々しく、そして幻想的に映し出されている。

とても奇妙でおとぎ話のような不思議な登場人物と想像を超える展開で驚かされました。

一人一人の登場人物がすごい濃いキャラで魅力的でありながら、艶かしく変態的だと思いました。特にポスターの少年の見せる表情が良かった。

私にとって一回見ただけでは理解するのが難しいくらいに不思議な世界でした。

いつもはアクション映画ばかりでこういった作品はあまり見てませんでした。ただ、子供時代の想像力溢れた世界を見ているような気持ちになりました。

今作のように子供時代に目にしてきた風景は想像力豊かで大人には理解できないものだったと思う。口で表現しようとすると支離滅裂で何を言っているのか分からないかもしれない。

けれど、子供の頃に見てきた風景はまぎれもない事実であり、大切なものだと思う。

ホドロフスキー監督作は初めて見ましたが、この奇妙な世界観は好きです。今作の続きが今年の冬に公開予定なので過去作を含めてぜひ見にいきたい。
成田007

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