アランスミシー

男たちの挽歌 IIのアランスミシーのレビュー・感想・評価

男たちの挽歌 II(1987年製作の映画)
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チョウユンファがツインピークス方式で蘇った😍
仁義なきのアレも感動するけど、
この都合の良さ、潔さがたまらないよね

《ロンさん》安全欲求→挑戦欲求
マフィア稼業を引退して以来、徐々に落ち目に近づいて来たロン。かつての取引相手も皆その潮目を察した途端に突き放すような態度に切り替わる始末。ロン自身も自分の落ち目をすんなりと受け入れる挑戦欲求喪失状態で、挙句には巨大な組織の陰謀に巻き込まれるがままその計画通りに自分の着せられた罪とその刑罰を受け入れてしまう。
しかしその先で知人の死、娘の死と、反抗をやめてしまえば次々に大切な人間の命までもが失われてしまうという現実に直面し、ケンの助言と共にようやく挑戦欲求を取り戻す。

《キット》挑戦欲求→安全欲求
前作でマフィア取締の世界の過酷さを肌身を持って体感したキットは、犯罪撲滅のため自身もマフィア以上に挑戦欲求的にならなければ勝ち目がないという実体験から安全欲求を失ってしまう。
そして本作、潜入捜査の為とはいえ妊娠中の妻を置いてロンの娘に色恋を使って迫るという暴挙に出てしまう。そんなキットの前に立ちはだかる弱き妻と自分の子供。果たして彼は再び安全欲求を取り戻せるのか?

《ホー》安全欲求→挑戦欲求
前回の事件があって以来、組織に反抗して自分の意志を貫くという挑戦欲求的指針を失ってしまい、警察組織の思うがままに再び事件に巻き込まれてしまう主人公だが、元師匠であるロンに出会い「他にも方法があったはずだ」と言われ、更には元相棒マークにガッツのある弟がいる事が分かり、それに感化されてロンの発砲疑惑事件の直後から、警察の命令に反した行動を取り始める。(ロンのNY送り)。果たして再び挑戦欲求を取り戻し、組織に意志を突きつけられるか?