ルイ・マル監督の『鬼火』と同じ原作で現代のオスロを舞台に描いた作品。
う~ん、こっちを先に観てたらどうだっただろう…?
『鬼火』を観てしまった今観るとやっぱり格の違いを感じてしまう。
他の出演作品同様、アンデルシュ・ダニエルセン・リーの雰囲気も繊細な演技も好きなのだけれど。何だったらこういう鬱映画にも向いてる気がするけれど…
現代に翻案されてる事で、日常に潜む孤独の意味ではしっくり来る気もする。リアリティの意味でも寄り添いやすい。
『鬼火』が退廃とした中のニヒリズムならば、コチラは繊細でナイーブでどこか清涼感すら感じる。
ただ、随所で比較センサーが作動し、初見、或いは別物として新鮮な気持ちで観る事が出来なかったのは残念。
『テルマ』に続いて2作目鑑賞だったけど、ピタッとハマった感覚も無ければ、苦手って感覚もないけど、あのトリアー監督の甥って事だけで興味を唆られる。
取り敢えず、この監督の別作品を観て見ようかなぁ…