1950年代のスウェーデンで実際に行われた、独身男性の台所での行動パターン調査
これはその調査を基に、調査員と調査対象者となった2人の中年男性の奇妙な交流を描いた作品。
雪の積もる寒々しい景色と対照に、次第に心を通わせていく二人のおじさんが微笑ましくて、心温まる作品でした。
こっそりお借りした塩
二人で向かい合って飲むコーヒー
狭いトレーナーの中で肩を寄せ合い食べるバースデーケーキ
しかもこの調査、調査員と調査対象者は会話はおろか、交流を持ってはならないというのが規則でして、二人が交流を持つというのは禁じられた行為。
なので、他の調査員に見つからないようにコソコソする辺りが親にバレないように悪いことしてる子供みたいで可愛くて。
人って一人でも生きていけるといえば生きていけるけれど、家族であれ恋人であれ友達であれ、あんなふうに同じものや時間を共有出来る相手がいる事って素敵なことだなぁとしみじみ。
プールの監視員が座る高台みたいな椅子や丸っこいトレーラーのフォルム
小物から何から何まで北欧映画らしく、観ているだけで癒される。
まだまだ暑い日が続きますが、、、
寒い冬の日に温かいココアでも飲みながら観るのにおすすめな作品です。