ユースケ

アメイジング・スパイダーマン2のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ウェブ・スイングの爽快感もワイズ・クラック(軽口で挑発)のおちょくりっぷりもパワーアップ。
ピーター・パーカーの両親の失踪、オズコープによるクモの遺伝子操作の目的など、前作からの伏線が発動。

マーク・ウェブ監督による【スパイダーマン】のリブート第二弾は、サム・ライミ監督による【スパイダーマン】シリーズとの明確な違いが打ち出されたのに、ヴィランを3人も登場させた詰め込み感とグウィン・ステイシーの死によって、正当な評価が受けられないちょっと可哀想な一本。

みどころは、エレクトロ(ジェイミー・フォックス)の覚醒シーンとスパイダーマンの人命救助シーンが同時に描かれるタイムズスクエアでのバトル。バックで流れる映画音楽の巨匠ハンス・ジマーとザ・マグニフィセント・シックス(ファレル・ウィリアムス、ザ・スミスのジョニー・マー、インキュバスのマイケル・アインジガ―、ジャンキーXL、アンドリュー・カフチンスキ、スティーヴ・マッツァーロ)によるロックとヒップ・ホップとエレクトロをオーケストラに融合させた唯一無二のスコアにはシビれました。

更に、メイおばさんの名アドバイスとグウェン・ステイシーの名スピーチによって悲しみを乗り越え、ヒーロー稼業に復帰するスパイダーマンの姿に号泣確定だし、ヴァルチャーやドクター・オクトパスの装備でシニスター・シックスの登場を匂わせたラストにワクワクさせられましたが、続編の【アメイジング・スパイダーマン3】とスピンオフの【シニスター・シックス】は製作中止。ガッカリ。

観客をドン引きさせたイギリスへの逃避行発言もエマ・ストーンが相手じゃ仕方ないよね…俺は許す。つーか、原作通りにグウィン・ステイシーを殺さなくてもいいんじゃない。映画は映画の世界線なんだからイギリスに行ったっていいんだよ。

ちなみに、エンディングで流れる日本版テーマソングは中島美嘉と加藤ミリヤの【Fighter】…勝手にやってくれ。