わたP

ストラッターのわたPのレビュー・感想・評価

ストラッター(2012年製作の映画)
3.0
見える、見えるぞ、この映画を好きという、1人でカフェバーに行ってハートランドを飲んでいる女の姿が。テアトルに通う女の姿が。芸大時代に自主映画を作っていたという女の姿が。路地が好きとかいってよくわからない写真を撮っている女の姿が。ライブハウスに通っているせいか妙にバンドマンの友達多い女の姿が。突然観念的な日記を書く女の姿が。ダメ男に捨てられている女の姿が。見える、見えるぞ。でもちょっとそういう子好きだぞ。

初期ジャームッシュがロックンロール映画を撮ったら。といった感じでオフビートで妙に下手くそな芝居とカットの切り替わりがはっはーん。この手のやつね。とバカにしたくなる心をくすぐるけれど、そこはセンスの良い曲といつの間にか愛着が湧いているキャラクターのおかげで冷めること無く見ることができた。時々引用されるサブカル的文言の多さにちょっと、け。と思わなくもないけれど。

音楽的素養がもう少しあればもっと楽しめたのかもしれない。

クレオがまさに最初に書いたような女なのだけど、け。と思いながらもやっぱり可愛い。クレオはちょっとぽっちゃりしてるのもいい。ぽっちゃりしてるのがいい。二回言いました。

まあでも雰囲気映画だと言われればそれまでで、正直最後の甘々な着地は好きではない。もっと切れ味のある終わり方が良かったなあ。
とは言うものの久しぶりにこの手のやつ見たけどやっぱり嫌いじゃないよ。
わたP

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