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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマンのmimicotのレビュー・感想・評価

4.0
ブリュッセルのアパルトメントで起こる3日間を、ほぼ家事をするだけで描くシャンタル・アケルマン監督の作品

これは凄い..思いがけない展開に唖然とした
日常が簡単に非日常に変わってしまうのは恐ろしいです

息子と慎ましく暮らすシングルマザーのジャンヌ
規則正し過ぎる生活の正確無比な動作に目が釘付けになる
室内に響く全ての生活音が耳に気持ちよく、完璧に家事をこなすルーティン動画を見てるみたいで、これは斬新♪と楽しんでいたら、なんだか妙な空気が...

ゴロだらしようと思えば出来るのに、休む間もなく働くのは、嫌なことを考えない為ではないかと思う
ジャンヌは息子と二人暮らす為にただただ感情を押し殺していた

なのにあの日あの時感情とは別のところ反応してしてしまったのか
そうだとしたら絶対耐えられない
ジャンヌの心の叫びが聞こえるようで見ていて辛かった

淡々と送る毎日のルーティーンの中にあの事を入れる監督が凄いと思う
当時のベルギーでは、シングルマザーはそうするしか生きていけなかったのだとしたらそんな社会狂ってる
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