takanoひねもすのたり

トランスのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

トランス(2013年製作の映画)
3.3
ダニーボイル監督のなかなか捻くれたサスペンススリラー。

競売人のサイモン(ジェームスマカヴォイ)はギャンブル依存症で借金で首が回らなくなり、ギャングのフランク(ヴァンサンカッセル)の仲間と共に名画「魔女達の飛翔」を盗み出す計画を立てる。
が、サイモンが裏切り絵を隠してしまう。
しかしフランクに頭をブン殴られたことにより、記憶喪失、絵の隠し場所が思い出せなくなってしまう。
そこで催眠療法士(エリザベスヴォーン)を使って彼の記憶を探ろうとする…。

相変わらずキレキレでスタイリッシュなカットにセンス良くテンポの良い編集。
サイモンの部屋やフランクの部屋のシンプルながら照明やインテリアが凝っていて、一瞬これ催眠療法の中の映像なんじゃ?とミスリードしそうな雰囲気。

現実と地続きっぽい造りは面白くて、幻覚の中でフランクが頭半分フッ飛ばされた状態でしゃべるシーンとかグロくて良き。
腐乱した女性の遺体の描写もなかなか。

「あなたの好みはわかってるわ…準備させて」
バスルームに消えて、シェーバーの音。
サイモンの前に全裸で現れるエリザベス。
んがしかし!ボカシが黒いしデカい。
好みって、ぼっさぁ密林仕様のこと?

一瞬混乱しましたが、シェーバーの音してたから…まあ焼畑仕様ってことかな…と。
このボカシは修正した方が良い!
勘違いしそうです!!!

サイモンがギャンブル依存症なうえストーカーでDV野郎であったことは薄々感づくようになってるけどエリザベスの存在が強く、強盗団のボスのフランクの悪党オーラが霞んでる。
でもヴァンサンカッセルがカッコ良い。
後半大ピンチになるわ、出し抜かれるわで、あんまいいとこ無いんだけれどさ 笑

音楽、アンダーワールドのリミックス。
ミニマルテクノ、良き良き。