ギルド

死霊館のギルドのレビュー・感想・評価

死霊館(2013年製作の映画)
3.7
旧作巡りpt3第1弾。

ソウ1やデッド・サイレンス以来のジェームズ・ワン監督の代表作ですが、ホラー映画というよりは脅威に立ち向かうドラマとしての面白さもある意外な作品に感じました。
というか前半は見えない脅威の恐ろしさと緊張感、後半で脅威に立ち向かう探偵ものとホームドラマの良さと見せ所がハッキリしているのが面白かったです!
 
 やっぱり元ネタのアナベル人形がとんでもないエピソードで有名なだけあって、前半のホラーとしての不気味さが半端ないし奇怪な出来事をフックにかけた仕掛けが随所に散りばめられていて良い緊張感を楽しめたかな。同じ人形もののデッド・サイレンスと比べて気持ち悪くなる演出もほぼない、王道で怖がらせる・見えない何かが襲い掛かるシチュエーション一つ一つが凝られているし小道具を使ったホラー演出の積み重ねが上手かったです…
音による脅かし要素と言えばそれまでだけど、出すタイミングが絶妙な上に世界観に沿っているからギリ許容できるかなレベルに感じました。

 後半からのウォーレン夫妻による探偵ものも面白いし、箍が外れた時のとある人物の変貌ぶりも凄いしシャイニングや鳥を彷彿させるシーンの凄さ・超常現象のスケールのデカさも怖いながらも楽しめました。何よりも家族のドラマをしっかり描いているから、目の前の現象に振り回されずに立ち向かう家族の姿を応援できるし重みを感じる作りが良かったです!

 ヘレディタリーで耐性が付いちゃったのか個人的には言うほど怖くは感じなかったけど、ホラー以外の部分も十分に楽しめる佳作で高級感あるホラー映画が見たい人にはオススメ出来ると思います。
ギルド

ギルド