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鉄腕ジムのギルドのレビュー・感想・評価

鉄腕ジム(1942年製作の映画)
3.6
【無類のボクシング好きな銀行員、拳に駆ける想いとは】
■あらすじ
お調子者の銀行窓口係が兄弟喧嘩で鍛えた技でボクシングのチャンピオンに上り詰める!迫真の試合のみならず、リンク外でジムと火花を散らす女性、試合に賭け儲ける父、活気に満ちた群衆など人々の描写は流石のウォルシュ。ボクシング映画の中でもベスト級の傑作!

■みどころ
シネマヴェーラ特集「ウォルシュを観て死ね!」より。

面白い!
無名の銀行員がボクシングでトップを目指すお話。

ある銀行員がふとジムで練習してみたら大谷翔平ばりの逸材に気付いて、そこから徐々に頭角を現していく。
ボクシングも小細工なしに殴り合いを上手く映してるが、閑話休題のノリが楽しくて好き!映画の楽しさってこうゆうのを指すんだなーというのを再認識しました。

今の価値観で観るとビックリする演出も多くあるけど、考えをダウンデートしてみるとめちゃくちゃなノリもエネルギッシュなものとして楽しめて元気の出る映画でした。
特に随所のコメディセンスも秀逸で、手の平返しとか登場人物の大半が煽り耐性低くてすぐにガチンコファイトクラブやる所が好き。勝つやいなや外野がバチクソイキる姿はもはや芸術もの。

ボクシングの構図自体はシンプルではあるものの、そのテンポ感とかリングの雰囲気がゲームぽさがあってレトロな質感も含めて楽しい映画でした。
オススメです!

P.S.
鉄腕ジムのジョン・L・サリバン、実在する人物っぽいが振る舞いがROCKYのアポロ・クリードに似てる気がする。気のせいかな?
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