rage30

ANON アノンのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

ANON アノン(2018年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

謎の連続殺人事件を追う刑事の話。

『攻殻機動隊』を思わす、人々が電脳化した世界が舞台で、視覚のハッキングを利用した殺人事件が起こる…というのが主な粗筋。

「攻殻機動隊にも似た様な話がなかったっけ?」と思いつつも、デヴィッド・フィンチャー風のクールなビジュアルがカッコ良くて、攻殻とは別物として楽しめました。
人々のデータがARとして表示される辺りは、ゲームの『ウォッチドッグス』を思い出したりもしましたね。

目をハッキングした殺人事件というのも興味を引かれたし、実際に主人公の視覚がハッキングされる展開も面白い。
画面の比率を変える事で、主観の映像と映画の映像を区別するのも分かり易く、地味ながら親切設計で良かったです。

惜しむべきは、やっぱりオチの部分。
真犯人が「誰?」というレベルの地味キャラな上に、動機も大して面白くないので、かなりゲンナリしちゃいました。
最後の銃撃戦も、もうちょっと伏線があっても良かったと思うし、主人公が自分の目を潰して戦うぐらいの壮絶な展開を期待してたんですけどね。

全体的にゲームっぽい仕掛けの映画なので、アドベンチャーゲームをよくやる人なんかには結構刺さるんじゃないかな。
rage30

rage30