殺人事件の判決に疑問を抱いた陪審員のひとりが事件の真相に近づいていくサスペンス。
ヒッチコックによるトーキーの第3作。
95年前の映画とは思えないカッコよさとオリジナリティ。
冒頭のダイアナからエドナへとカメラが滑っていくシーンから、痺れる。
判決を言い渡すシーンは、裁判の部屋ではなく陪審員の評議室で声だけ流す。
それも痺れる。
サスペンスフルでスタイリッシュな演出が随所に見られ、事件の大枠もコンパクトで無理のないかたち。
ホームズ作品にも似た、良い意味の古さというか、真相の大胆さも好み。
終盤のブランコのシーンもカッコいい。