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世界一美しい本を作る男 ―シュタイデルとの旅―のCOKOのレビュー・感想・評価

3.3
紙質、インク、ページの香りにまでこだわりぬき、世界一美しい本を作る出版社の経営者にして本職人のゲルハルド・シュタイデル氏の密着ドキュメンタリー。

自身が最高のもの作りをすることが、世界中の人々の喜びになるという、クリエイターにとって垂涎の世界が映し出される。

一流の職人としての顔だけでなく、砂漠の石の色を取り入れようと提案するアーティストな一面や、コスト面で難色を示すクライアントに対して選択肢を提示する営業マンの一面、自身についてや自身の会社の立ち位置をはっきりと説明する経営者の一面など、シュタイデルさんという人間の色々な側面を見せてもらえるのが楽しいし、勉強になる。

とにかく「本を作ること」が大好きで、全てをそのために捧げている姿に、爽やかさと羨ましさを感じた。
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