荒野の狼

るろうに剣心 京都大火編の荒野の狼のレビュー・感想・評価

るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)
4.0
「京都大火編」は、「伝説の最期編」と連続しており、片方だけを見ても意味をなさないので4時間の長編映画といえる。一方、「るろうに剣心」の第一作とは、登場人物は共通しており、回想シーンもあるが、独立した話であるので、本作のみの視聴も可能。本作の魅力は第一作に較べて、アクションシーンでCGが少なく、俳優の生身のアクションがより楽しめるところ。とくに佐藤健のアクションでは、不気味な神木隆之介との対決と、金髪の三浦涼介との対決がよい。三浦は仮面ライダーオーズに「アンク」役で出演した時のそのままのイメージであり、佐藤とはライダー俳優対決となり、ファンには嬉しい。
映画の尺をただ長くしてしまい不要であったのが伊勢谷友介の役どころ。主筋とかみ合わず「伝説の最期編」でも登場するが、緊張感のある局面で、映画の流れを断ってしまっている。この失敗を救ったのは、伊勢谷と対決するダンサーの田中泯で、田中は初登場場面から、次々と新しい面を出していき、伊勢谷との対決ではサイをつかった力強い格闘を見せ、倒れるシーンの美しさは舞踏をみているようである。
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