モールス

ランボー3/怒りのアフガンのモールスのレビュー・感想・評価

2.5
ランボーシリーズの第3弾の舞台はアフガニスタンです。当時はソ連のアフガン侵攻について、世界から大変な非難がありました。その侵攻により、ランボーの元上官のトラウトマン大佐が捕らえました。そしてベトナム戦争の英雄が救出に向かうことになるのです。
第2弾とプロットは同じです。反共産国の旗印の下に、敵国にいる捕虜を救出するのがランボーの任務というわけです。

第1弾のランボーは、ベトナム戦争帰還兵の悲哀を描出して、反戦映画としてのメッセージ性をもった名作でした。第2弾からは、ベトナム戦争以降に糾弾した帰還兵を英雄化する身の代わりようです。対共産国打倒作戦における政治的都合の道具になってます。何だか興醒めします。
第2弾では、ベトナム戦争における兵士たちの名誉回復という解釈もできます。しかし本作は、「世界の警察」アメリカが出て自国の正当性のアピールに感じて鼻につきます。
後年、救ったはずのアフガンがタリバンの温床になり、あの9・11のテロが起きるとは…。

時代の変遷と共に映画の評価も変わります。その意味でも失敗作なんでしょう。
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