最愛の妻(母)を交通事故で失い、その悲しみを埋めようと寄り添いながら生きていく親娘。父親に迷惑をかけないよう、イジメられていることを隠しながら日々を過ごす健気な娘。そんな秘密を父親が知り…
以下ネタバレ
妻を失ったときに時を刻むのをやめた。悲しみが深すぎるのか、心の宙を彷徨う刃が私には見える。きっと娘にも見えているのだろう
何の変化もない、時間という概念の存在しない迷路を進む船。愛という名の怒りを纏った倫理は途切れとぎれの息を残して、湖畔の彼方へと消えていく…
見てはいけない光景に哀しみが押し寄せてきて、あとにはただ虚しさだけが残る