ワイカ

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!のワイカのレビュー・感想・評価

2.9
 なんだかさっぱり分からなかった。「ホットファズ」は好きだけど、これはハマらなかった。

 英国の地方都市の高校卒業時に仲間と地元のパブ巡りをし、一晩で12軒全部を回る目標を達成できなかった主人公が、二十数年後に昔の仲間4人を誘って地元に戻り、12軒すべてを回ろうとしたら、町が宇宙人に乗っ取られててさあ大変、みたいな謎の話。

 前半はコメディテイストだったのが、途中から急にSF調になって、それでも笑いを期待して見続けたら、ほとんど笑えるところがなくて困惑。出演者たちが妙に強いのも、狙ったつもりなんだろうけど唐突で素直に笑えなかった。

 似たような構成だった「ホットファズ」は、それぞれのパートがしっかり振り切れてて、しかもコメディという一本の筋が通ってたから楽しめたけど、これはどっちのパートも中途半端で、パブ巡りへの執着というテーマも途中からどっかへ行ってしまい、ストーリーが完全に破綻。終盤は退屈で見えるのが苦痛になるレベルだった。

 せっかく英国の田舎のパブをテーマにしたんだから、最後までパブネタで通せばよかったのに。

 キャストは英国映画界の名優ばかりなだけに、もったいない。サイモン・ペッグが作品ごとに違うキャラを演じてていて、いい役者さんなんだとわかったのがせめてもの救いか。

 音楽は90年代のブリットポップ満載で良かった。

 この監督って英国のタランティーノとか呼ばれてるらしいけど、そもそもタランティーノが苦手な私には合わないのかも。そういや同じ監督の「ベイビードライバー」もあまりハマらなかったもんなぁ。「ショーン・オブ・ザ・デッド」は面白いみたいだけど、ゾンビ映画が苦手だから見れないと思う。

 ところでフィルマのキャストにビル・ナイの名前があるけど、出てました?
ワイカ

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