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LIFE!のtamagoのレビュー・感想・評価

LIFE!(2013年製作の映画)
5.0
観たら、絶対に旅に出たくなる作品。

休刊寸前の雑誌LIFEの写真整理係のウォルターは、仕事もプライベートも性格も地味。好意を寄せる同僚のシェリルに声をかけることもできず、白昼夢に浸って現実逃避するのが唯一の楽しみで、地味〜な毎日を送っていた。ところが、LIFEの最終号の表紙を飾るはずのネガが見つからず、それを追って思ってもみなかった冒険の旅に出ることになり…

冴えない男を演じさせたらピカイチのベン・スティラーさんが真面目だけど冴えない主人公を今作ではどちらかというと抑え気味の演技で魅せてくれます。
と思いきや、妄想癖があるキャラなので、妄想ではやりたい放題なところが、落差があってお茶目で楽しさに溢れています。

一方でウォルターの生い立ちと共に彼の諦めた夢が明らかになってきて、意図せず冒険の旅に出たことによって、ウォルターと一緒に観ているこちらも怒涛の展開に翻弄されて、素晴らしい映画的体験を満喫できました。
あり得ない話なのに、ここまで没入させてくれる、唄と音楽と映像とキャスト、この映画の全てに感謝したいです。

キャストも脇役の方達含め全員素敵ですが、特にウォルターの憧れの同僚を演じるクリステン・ウィグさんが魅力的。出てきた瞬間にいい感じの人やなぁと思ったら、僕の大好きな『宇宙人ポール』のヒロインの人やん!やっぱりこの人好きやわ〜って、それだけでも観て良かった〜ってなりました。
ショーン・ペンさんも出番は多くはないのにさすがの存在感で、いい味出されてます。

たまたま『ナイト・ミュージアム』の後に鑑賞しましたが、振り切ったふざけた役もいいけど、今作のキャラは最高だと思います。自分が監督されてるから、ちょっとカッコよく撮ってるとこもあるかも?(笑)
ラストに向かって予定調和的なところもありながらも、ほろ苦さもあり、何度もじわっとくる、そんな良い作品。
派手で無くても、コツコツと真面目に取り組んでいれば、周りは見てくれてるんだという当たり前だけど大切なことに改めて気付かされ、観終わったら元気が出てきました。

今作もオープニングタイトルがオシャレで、オープニングタイトルが良い作品に外れなしの法則は、今のところ正しいみたいです!
また大好きな作品に巡り逢えて、ほんま嬉しいわぁ〜
コロナが落ち着いたら、いつかグリーンランド、アイスランドに行きたいです!
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