カザミ

渇き。のカザミのレビュー・感想・評価

渇き。(2013年製作の映画)
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クズと狂人しかいないポップでキッチュでグロテスクなハイテンション犯罪映画。
ハイテンションとはいえ爽快感やスピード感はそんなに無い。喧しい。
喚いたりうめいたりするシーン多いので話が進まなくて邦画のテンポはやっぱちょっと苦手かなと感じるところもあった。
ポップでキッチュなわりにそんなにお洒落な感じでもなく、ただただ狂気。狂気のドッジボール。まともな人間が全然いない世界はこわい。
悪人しかいないんだけれどもピカレスクロマンとは程遠い感じで下劣。クライムサスペンスというには……んんん。みたいな感じ。インパクトはもの凄くあったけどなんかこう……虚無感が残った。
ただ役者さんは皆演技がうまいのですごい。特に役所広司がはまり役すぎた。今まで格好いい中年役所広司のイメージだったけれど見事にクズだった。
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