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渇き。のitomanのレビュー・感想・評価

渇き。(2013年製作の映画)
1.5
主人公の元刑事(現在は精神科通院中の警備員)に離婚した妻から娘が行方不明になったと電話がかかってくる。家族と復縁するチャンスとばかりに娘探しに乗り出す主人公だったが、調べてくうちに娘がとんでもねークソ女で色んな人から恨まれてる事がわかってくる。果たして娘はどこにいるのか?そもそも生きてるのか…?みたいな話。

いろいろ難点のある映画だが、最大の難点は主人公の娘のキャラですね。触れた相手全てをどん底に突き落とさずにはいられない悪意の塊のような人間だが、そうとわかっていても周囲の男は惹きつけられ憎む事ができない、という底知れない悪女…という事に作中ではなっているのですが、少なくとも俺は「え…そこまで魅力的かなあ…?」と思ってしまった。

唯一面白かったのは役所広司の硬さ。集団にボコられても撃たれても腹刺されてもスコップで頭殴られてもほぼノーダメージ。まあやりたいオチにたどり着くためには必要なタフさだったんだと思いますが、こういう雑なダメージ判定のせいで暴力描写にいまいち生々しさや悍ましさが生まれないというか、全編通して「ギャグ?」みたいになってるというか…><
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