イチロヲ

女番長(スケバン)のイチロヲのレビュー・感想・評価

女番長(スケバン)(1973年製作の映画)
3.5
少年院の護送車から脱走して、各地に散らばったズベ公たちが、それぞれの境遇に喘ぎながら再会を果たす。東映「女番長(スケバン)」シリーズの第4弾。同時上映「仁義なき戦い」(深作欣二監督)。

杉本美樹派と衣麻遼子派の2派、そして一匹狼の池玲子に分かれたズベ公たちが、ヤクザにモミクチャにされながら世渡りしていく。甲子園球場を舞台にしたシーンは、異なる題名の映画撮影に偽装することで、撮影許可を得たという逸話がある。

本作では、コメディ・リリーフの丘ナオミが、チリチリのカーリーヘアに変身。また男優陣では、荒木一郎がブルーフィルムの製作者役を好演しており、「仮面ライダーV3」放送開始直前の宮内洋が、ズベ公に惚れられるヤクザを演じている。

すでにマンネリに突入しているが、ピンキー・バイオレンスの風物詩「池玲子 対 杉本美樹」には、いやが上にもエキサイティングしてしまう。全然関係ないが、どうやら杉本美樹は箸を鉛筆持ちしてしまう人のようだ。
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