爆裂BOX

ジュラシック・ブリーダーの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ジュラシック・ブリーダー(2013年製作の映画)
3.0
テキサス州郊外の田舎町フォッシルリッジで謎の殺人事件が発生。ドライブインで働くアビーは、車がガス欠になった若者達の為にガソリンを分けてもらおうと町一番の変わり者が運営する「恐竜牧場」に向うが…というストーリー。
テキサスのド田舎でマッドサイエンティストが作り出した恐竜に若者達が襲われるモンスターパニックです。
ドライブインで働く先住民の血をひく歌手志望のアビーと、ドライブ中にガス欠になった若者達と車が故障したドサ回りの歌手一行が逃がしてしまった恐竜に襲われるというシンプルな物語になっています。
基本コメディタッチの作りで、主人公アビー以外のキャラはバカばっかりです。若者一行は自称オッパイ星人のルーカスと下品なデブビーストと、気が弱くまともそうに見えて文句ばっか言ってるシェルドンに、歌手一行も黒人オネエ歌手とビッチと恐竜に襲われてる時もラリってるみたいに笑ってたり恐竜釣ろうとするゴスっ娘のバカと見事にバカばかりで誰が喰われても心痛まずにすみます。恐竜が逃げ出す切欠もビーストが電源のスイッチの「ドアーズ」の表示見て「ドアーズは好きだ」とスイッチ切ったせいですし。空気銃で恐竜に向っていこうとして喰われたりもします。でも、バカだけどキャラは立ってましたね。そのキャラ活かすことなく食われていきますが。ロレンツォ・ラマスがFBI役で出てますが、ちょっと捜査して後半までモーテルで寝てるだけで全然物語に絡まないし活躍しません。
主人公アビーがムチムチ巨乳で、前半では下品なドライブイン店主から水着みたいな露出度高すぎる衣装着せられて後半はタンクトップ姿披露してくれます。
恐竜はメガロサウルスにドロマエサウルス、アクトカントサウルスとマイナー所の恐竜が登場します。青い色の恐竜というのも珍しいです。CGのクオリティも良くて、家の窓突き破って顔突っ込んでくる所は等身大の人形使ってそれが人間に食らいつく所や壁を突き破ってくるので割と迫力あります。主人公達が乗るバスに襲い掛かりひっくり返す所は、CGと人形使って実際にバスひっくり返します。小型と大型、大型恐竜同士のバトルも見せてくれます。捕食シーンのゴア描写は無いですが、く散らかされた死体はそこそこグロいかな。
マッドサイエンティストがどうして恐竜を作ったのか等は一切説明しない潔い作りになっています。ブリーだという程ブリーダーしてないし、「ジュラシック牧場」のほうがタイトルあってるんじゃないかな。「恐竜牧場」って牧場名つけてるし。マッドサイエンティストが心臓病?で死ぬシーンでキレイに前転見せる所は笑ってしまいました。
前半は主人公とバカキャラたちがグダグダしたやり取り繰り広げますが、キャラ立っててコメディ調だからそんなに退屈しなかったな。恐竜現れてからはバクバク食いまくって暴れてくれるので楽しめます。町に舞台移っても人っ子一人いないのは寂しすぎだけど。
後半は主人公達と恐竜との追っかけっこが始まりますが、本当に単なる追いかけっこでそれが長々と続くので流石に飽きてきました。最後も何時もの爆破オチだし。
主人公が博士の言葉聞いて歌手になったオチはちょっと笑った。冒頭で母親恐竜に食われた話もっと絡んでくるかと思ったら全然でしたね。
この手の作品の中ではまあまあ楽しめる方じゃないかと思います。