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アメリカン・ハッスルのlaszloのレビュー・感想・評価

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)
3.5
2013年 アメリカ
監督 デヴィッドOラッセル
脚本 デヴィッドOラッセル エリックウォーレンシンガー

妻子持ちの男詐欺師 その詐欺師をあいする女詐欺師 絶妙なコンビネーションで2人の詐欺師は荒稼ぎをしていたが突然FBIに現行犯逮捕されてしまう
司法取引でFBIに協力することになった2人だけど騙す相手は徐々に男の詐欺師ポリシーに反して行くことになる そして最後にはどうなる?

詐欺師を扱う映画としては最後の捻りが足りないかなと思った瞬間最初のタイトル
“実話を含む物語“と言うのを思い出します

もちろん脚色はあると言えどもこの男たちが実在していたと考えるとその詐欺師ぶりは際立っているし登場人物に対する興味は尽きません
結局足を洗ったのに偽りの家庭を捨てて息のあった詐欺師の女性を選ぶところも皮肉が効いてて実話とは思えない最後です

波瀾万丈の人生と感じてポイントアップしました

2022.1.20 追記

1970年代後半にアメリカで実際に起きた汚職スキャンダル“アブスキャム事件“が題材
主人公アーヴィンのモデルとなったのが、天才とまで呼ばれた実在の詐欺師メル・ワインバーグ

メル本人によるとオトリ捜査に協力したのは愛人イヴリンのためだった
「彼女に迷惑を掛けた だから 俺はFBIに協力することを決めたんだよ」と語る
彼女をモデルにした劇中のシドニー(エイミーアダムス)は詐欺の心強い相棒だが、当の本人は実は詐欺について何も知らなかった(本当に?)

そして実際のオトリ捜査は劇中で描かれる以上に過酷なものだった 目の前で捜査官がマフィアに殺されかけメルの説得で命拾いをしたこともあった
彼自身もマフィアによって窓につるし上げられ、ベッドに銃弾を撃ち込まれるという絶体絶命の危機を経験
「捜査のプレッシャーは相当なものだった」と語る彼によれば当時の捜査官の多くが離婚してしまったそうだ

そういえばロバートデニーロが出ていてビックリ
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